日本酒検定を取得して感じたメリットと感想

先日、日本酒検定3級をCBT方式にて受けてきました。日本酒検定3級の勉強方法と日本酒検定を取得を通じて感じたメリットなどをお伝えしていこうと思います。
日本酒検定をこれから受験されるか悩んでいる方や受験の勉強方法を探っている方の参考になれば嬉しいです。

こんな方にオススメ
  • 日本酒検定3級の勉強法を知りたい方
  • 日本酒検定のメリットを知りたい方

日本酒検定の試験範囲

日本酒検定3級の試験範囲は下記の5項目です。過去問をカテゴリー別に集計した際には「【楽しみ方】飲用温度、酒器、料理との相性、ラベルの読み方など」、「【造り方】原料(米、水、微生物)、製造方法」がそれぞれそれぞれ15~20問、「【歴史、文化】歴史、文化(飲酒文化、地域文化など)」が5~10問、「【モラル、マナー】成年飲酒の危険性や飲酒運転の撲滅、飲酒のモラル、マナー」と「【雑学】生産量、消費量、海外事情、銘柄、醸造元などさまざまなこと」が数問ずつといった出題傾向にありましたが、公式テキストの目次と試験範囲の項目は一致していないので、やはり公式テキストの各ページを複合的に理解する事をお勧めします。

私の学習時間としては、10時間~20時間程度 でしたで資格試験としての難易度はかなり低いですが、日常生活では馴染みの薄い分野だと思いますので、相当日本酒に詳しい方でない限り、なにも学習せずに合格するのは難しいと思います。

試験内容
  • 【歴史、文化】歴史、文化(飲酒文化、地域文化など)
  • 【造り方】原料(米、水、微生物)、製造方法
  • 【モラル、マナー】成年飲酒の危険性や飲酒運転の撲滅、飲酒のモラル、マナー
  • 【楽しみ方】飲用温度、酒器、料理との相性、ラベルの読み方など
  • 【雑学】生産量、消費量、海外事情、銘柄、醸造元などさまざまなこと

基本的には、公式テキストの内容から出題されますので、公式テキストは必須のように感じました。また【モラル・マナー】に関しては、テキスト以外からの出題のようです(参考:CBT 日本酒試験-試験の概要)。

とは言え、【モラル・マナー】の満点を狙うために特別な対策を行う必要はないように感じました。

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NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)公式テキスト

日本酒検定合格した後に感じた効率的な学習法

日本酒検定3級に合格した私の学習法をご紹介致します。
満点は難しいかもしれませんが、私は本番試験で92点でしたので、9割は十分に狙えるかと思います。

まず日本酒検定3級の学習に困る点が公式である日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(IIS)が公表している過去問が1回分しかない。 という点です。選択形式の試験の場合過去問を何度か解いて、問題の傾向を把握するのが基本だと思うのですが、それができないのです。

ただ私は1回分あれば合格可能な試験だよ。というIISのメッセージを感じ、徹底して1回分の過去問を使い倒しました。

学習法
  1. 公式テキストをざっくりと一周する。
  2. 過去問を解く
  3. 過去問の出題傾向を意識して、テキストを読み込む
  4. 以後、2,3の繰り返し。

1.公式テキストをざっくりと一周する。

問題傾向を把握するために、いきなり過去問を解くのもありかとは思いますが、私は初見だとほとんど何を言っているのか分からなかったので(漢字も読めない・・・)、1度公式テキストをざっくりと1周するのが良いと思います。あまり深くまで読み込む必要はここではないと思います。

2.過去問を解く

STEP1で公式テキストに目を通した方なら、回答に自信はなくとも、何となく問われている内容や傾向を把握できるはずです。

ここで重要な事は、出題頻度の高い問題を把握する事です。例えば日本酒の4区分である「薫酒・爽酒・醇酒・熟酒」の特徴に関する問題が、4,5問あったといった傾向を掴む事が大事です。

3.過去問の出題傾向を意識して、テキストを読み込む

STEP3は、分からない部分を潰していく作業ですね。
出題頻度の高いものから学習していくのが効率的かと思います。

分からない問題の内容がテキストのどこに記載されているかをまとめた過去問・テキスト対比表を過去に作成したので、是非こちらも活用してみて下さい。割と有用だと思います。

4.以後、2,3の繰り返し。

ここまでくれば、合格を確実にするために間違えた問題や分からない単語を自分で調べる作業をしていました。最終的に公式テキストは、3,4周しました。また練習として、日本酒検定4級を受けて出題される問題を掴む事も行いました。2択とは言え、出題される問題の難易度は同じ程度でしたので、気軽に受けてみるのも良いと思います。

日本酒検定取得のメリット・デメリット

最後に日本酒検定の学習及び日本酒検定の取得を通して感じるメリット・デメリットについてご紹介していこうと思います。

日本酒をより楽しめる

日本酒のラベルの読み方が学習テーマの1つにあるので、ラベルに記載のある情報から自分の飲んでいる日本酒の特徴を知る事ができます。何となくこの銘柄が好き!と楽しむのも1つの楽しみ方ではありますが、私自身は自分の好きな系統の日本酒を深く知る事ができ、さらに日本酒を楽しめるようになりました。

「清酒 純米大吟醸」とラベルに記載があれば、なるほど本醸造より純米の方が旨味があるな~。今度は純米の日本酒の中でも精米歩合を変えるとどうなるのかを試してみよう。といった感じで自分の好きな日本酒の傾向を日々探りながら、日本酒を楽しんでいます。

清酒 純米大吟醸
  • お米が使われていて、上槽されている(清酒の定義)
  • 原材料は、米と米麹のみの銘柄(純米の定義)
  • 精米歩合50%以下(大吟醸の定義)

酒蔵の方と会話が盛り上がる

私が日本酒を買う際は、高島屋などの大きめのお酒コーナーがある店舗で様々な銘柄を物色しています。
大きめなお酒コーナーがある場所では必ずと言って良いほど各地方の酒蔵さんが、自分の蔵の宣伝や販売を兼ねて試飲販売を行っています。

酒蔵の担当者からすれば、自分たちの商品をより正確に知って貰えそうな人には好感を持ってもらえる事が多いです。また話が盛り上がると酒造独自の細かい情報とかも教えて頂けたり、より日本酒が楽しくなります。

酒造担当者
この日本酒は、生酛造りという製法で造られていて、通常の日本酒よりも時間を掛けて作っているんです!

【日本酒検定取得前】

とだ
あ、そうなんですね~。(生酛造りってなんや。とりあえず美味しいのかな?)
あ、美味しいですね~。

【日本酒検定取得後】

とだ
生酛造りって、味が濃厚になるって言われていますが、実際どうなんですか?
酒造担当者
こ、こいつ分かっている?!
酒造担当者
第七酒造は、全て生酛造りなので、味わいの比較というのは分からないのですが、速醸系よりも~(続く)。

同僚との話のネタになる

そこまで大きなメリットではありませんが、日本酒検定3級を取得すると認定カードなども貰えるので、日本酒のお店などでは少し話のネタになる事が多いです。また色々と説明すると中には日本酒に興味を持ってくれて、意外と日本酒の美味しさにそこで初めて気付くという友人も多いです。

また厳選した日本酒を置いている居酒屋であれば、店主さんと仲良くなる事もあります。

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